白猫しーちゃんの想い出

寝たきりの美猫しーちゃんの記録

看取りの準備

生来、仕事などでも、事前の準備やスケジューリングをしっかりするタチなので、しーちゃんの看取りについても、少しづつ、生きている間に進めています。

 

ひとまずは、家のいろいろなところを片付けています。

 

私は元々楽天家で、あまり物事を悲観的に考えない、悲しまないタチです。幸い、(今年近親者を亡くすという不幸がありましたがそれ以前は)、人生で悲しむようなこともあまりありませんでした。そういった中で、しーちゃんを亡くすというのは、かなりのダメージです。18年間ずっと一緒でしたし、決して人に怒らず、気は優しく懐っこく、とはいえ、思い通りにはならない猫らしい側面もあり、本当にこの、しーちゃんにぞっこんになっていました。夜も決まって私の枕元で寝てくれたり、かなりべったりでしたので、しーちゃんがいなくなってしまうというのは、想像もしたくないことでした。

 

正直、この3ヶ月間で、危ない状態になったり、悲しい想像をしてしまった時は、本当に号泣していました。基本的に、ある程度成長してからは、私はほとんど泣いた記憶もありません。妻の前で泣くのも初めは憚られましたが、もはや、だんだんそうも言っていられなくなりました。本当にささいなことでも、涙がこぼれ落ちる状態で、先が思いやられています。

 

そんな調子なので、ペットロスになること請け合いです。なので、できるだけ、早めに、家の中から、しーちゃんを思い出すようなものを片付け始めています。しーちゃんは、だんだんと動けなくなっていますので、しーちゃんが移動できない範囲のものは、整理しています。例えば、しーちゃんがいつも飲水していた、お風呂場の洗面器(水はいつもきれいにしていました)、私の部屋のしーちゃん用の寝床やお餌、しーちゃんが毎晩寝ていた私の枕元に敷かれたひざ掛け、そういった、もう使えないだろうものを片付けました。これらを残しておくと、しーちゃんが逝ってから、本当に辛いので…。もし万一、奇跡的に回復してくれたなら、また元に戻せばいいだけです。

 

あと、葬儀場も探していました。「縁起でもない」ので、生前探さない人もいるのかもしれませんが、このなにより大事なしーちゃんを、どこよりも素敵な場所(があるかは分かりませんが)で送ってあげたい、そう思っていました。なかなか、ネットで探すと、さまざまな情報に当たってしまうので、すぐに見つかるか分かりません。なので、結構時間を掛けて探していました。以前うちにいたくろ丸の時は、移動火葬車に来てもらい、お骨にしてもらいました。ただ、それは正直、味気なかったです。ですから、できれば、きれいな葬儀場で、しーちゃんらしく、華々しく送ってあげたいのです。一応、比較的近隣で、きれいな場所が見つかったので、そこにお願いしようかと思っています。

 

あと、ちょっと怒られるかもしれませんが、少し、剥製にしたいとも思っていました。しーちゃんは、病気になってもずっと美しく、きれいな真っ白な毛並みで、また、姿かたちもなくなってしまうのが、あまりにも寂しく、身体だけでも、残せないか?と思ったのです。ただ、やはりすでに生き物ではないですから、保存も難しいですし、ケースにいれたままというのも、また忍びない話です。「剥製は残酷だ」とかそういった意見もありますが、別に焼いたり、土の中で腐らせたりするのと比べて、何ら残酷とは思いませんし、特に宗教的な考えもないので、選択肢としてはあり得ましたが、結局やらないことに決めています。

 

そして、「何らかの形でしーちゃんを残したい」という想いを、剥製ではなく、あることが満たしてくれました。それがこのブログも含めた「SNS」です。これは私にとって、「SNS葬」とも言えることなのかなと思いました。SNSに、その想い出を残し、多くの人に見てもらったり、ネット上に長くそれを残すことによって、あたかもしーちゃんが永遠の生命を得たかのように感じられ、私にとって、(しーちゃんはまだ生前ではありますが)、救われるような気持ちになっています。これについてはまた詳しく書きたいと思います。

 

最期に、たまたまネットで見つけたのですが、ペットのDNAを残すサービスがあるようです。ペットの口内から組織を取り、それを送ることによって、DNAを抽出し、残してくれるサービスとのことです。やや高額(2万いくら)ですし、「何の意味が?」という方もいるかもしれませんが、やってみることにしました。しーちゃんクローンを作りたいとは言いませんが、いつか、奇跡的に、しーちゃんと繋がりのある猫と出会えるかもしれません。そんな夢をみて、やってみたいと思います。

 

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